お知らせ&日々のこと

2022/06/17

"ほまれ"という肩当てレビュー

気になっていた肩当て"ほまれ"の使用レビューです。

楽器屋さんに試奏させていただきました。


音がクリアーになり、左手が楽になる、というのが最初の印象です。

数ヶ月前に楽器屋さんが持ってきてくださった時には、
「ちょっと自分には合わないかな〜」
と思っていたのですが、

ヴァイオリン弾きあるあるなお悩み、肩こりしないように弾きたい!

長時間弾いても疲れない弾き方を極めたい!と最近強く思っていて、

肩当てに頼らないポジション移動の音階練習など、左肩を固定しすぎない弾き方を研究しているところです。

YouTubeなどでも動画を色々と見ているうちに、あるヴァイオリンニストさん肩当てレビュー動画や、ほまれチャンネル!なるものに行き着き、
「こんな肩当てをぜひ試したい!そういえば楽器屋さん前に持ってきてくれていたヤツだ!」
ということで、もう一回楽器屋さんにお試しをお願いしたわけです。

前置きが長くなりましたが、使用した感想は、

1.全体的に楽器が良く鳴ります!
特にE線が響きます。高音側の側面に足がつかないからだと思います。
(←これがこの肩当ての最大ポイントで、片方の足を高音側の角にひっかけます)
中音も低音も鳴ります。不思議な感じで響きます。

2.演奏中は絶対にはずれない!
これも大事ですよね。

付け方が他の一般的な肩当てとは違うので、慣れが必要です。ハズレにくいので、外す時には注意が必要です。

3.はじめにも書いたように、音がクリアーに出るので、左手が楽に押さえられる気がします。(あくまでもこれは個人的感想です)

4.これはマイナスポイントですが、今まで使っていたマッハワンより少し重いです。

5.鎖骨とあごで軽くはさむ、という理想的な持ち方が、よく理解できます。

今まで鎖骨より下の胸の上に肩当てがあり、そこでも支えていましたが、ハイポジションの時はその支えが邪魔になり、左肩甲骨の下辺りが痛くなることがありましたが、それが改善できそうです。

ほまれチャンネルでも語られていましたが、ハイポジションへの移動がスクッといける感じです!これも最大メリットでしょう!

初心者さんはきちんと挟んで弾くことに慣れてから、ポジション移動に入ってから使うのが良いかもしれませんね。

今日は2時間半ほど、基本練習とお仕事の譜読みをしたのですが、逆に右手に疲れが残っています。
今までと楽器の高さが違うこと、響きが違うので、若干右手の使い方が変わってきているのが原因だと思います。


マッハワンと肩当て無しとほまれの3パターン弾き比べをしましたが、やっぱり音が一番響くのは、肩当て無しでしたが、滑ると安定しないので私はやはり肩当てが必要です。

マッハワンは優しめな木の音がします。

ほまれは、やや金属が倍音を鳴らしている感じはあります。決して嫌な音ではありませんが、この辺りの響き方と、どのくらい肩当てに頼って弾いているのか?によって好みが分かれるかなぁと思います。


このほまれは日本のオーケストラのビオラ奏者さんが開発したそうです。長年の研究の成果が色々あるそうです。

そのポイントの一つは純日本製というところです。ネジの全ても日本製だそうです。製作者さんのこだわりがたくさん詰まった肩当てです。

ちょっとお値段が高めですが、試してみる価値はありますよ!


追記

数日の使用後の感想です。
今までより重いことが気になるのと、譜めくりを左手でする時は、楽器を構えたままだと首に負担がかかってしまいます。
オケの時は弓と楽器を左手に持ってめくれますが、ソロや室内楽で自分で譜めくりする時は要注意ですね!






1